「プレゼンティーイズム」仕事能率低下について

 最近は企業から『座り姿勢コンサルティングセミナー』に関する相談・依頼が増えています。その理由は、働き方改革において、社員の健康と企業のコスト削減に向けてのフィジカル面(腰痛・肩こりなど)での影響による『プレゼンティーイズム』が重要視されてきているからだと思います。

 近年の研究により、企業における従業員の健康問題に関わるコストとして、「プレゼンティーイズム」(出勤はしているが、体の不調などのせいで仕事がはかどらないこと)によるコストが、医療費・薬剤費や「アブセンティーイズム」(欠勤・病欠)によるコスト以上に大きいことが分かってきています。プレゼンティーイズムとは、病欠(アブセンティーイズム)ではなく、出勤してはいるが肩こりや腰痛などにより「だるい」「どこかが痛い」といった体の不調のため仕事がはかどらず、仕事パフォーマンスが低下している状況を示す言葉であります。一言で言えば、「能率低下損失」のことなのです!

イラストは日本の4つの製薬会社において、従業員一人あたりの年間コストを調査した文献からです。

上記グラフ:アブセンティーイズム(欠勤)による金銭的価値は1人あたり年間520ドル(11%)、プレゼンティーイズムの金銭的価値は3055ドル(64%)、医療費/医薬品費は1165ドル(25%)でした。慢性疾患による最も高い総費用負担のうちの2つは、精神的(行動)健康状態と筋骨格障害に関連していました。

また、米国でも大規模な調査があります。ランダムに選出された28902人の米国労働者に対する調査が2001年8月から2002年7月までの間に行われた。痛みによる欠勤およびパフォーマンスの低下によって失われた生産時間を調べた。一般的疼痛:  年間約612億ドルの損失に相当。腰背部痛198億ドル  頭痛の196億ドル、その他疼痛の116億ドル大半(76.6%)の生産時間の低下は、欠勤によるものではなくパフォーマンスの低下(プレゼンティーイズム)によっておきたものであることが証明されています。(以下グラフ参照)

座り姿勢コンサルティングセミナーでは、社員様の健康と会社のコスト削減に向けて、この『プレゼンティーイズム』に注視し、座り姿勢の検証を続け、行動変容できるようなセミナーデザインを導入し、企業のフィジカル面でのサポート強化できる体制を作っていこうと思っています!

 

*『当協会 認定座り方マスター』資格取得することにより、座り姿勢コンサルティングセミナーを開催できるスキルが身につきます!

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