女性に多い反張膝の原因について②

女性に多い反張膝の原因について

反張膝の定義

反張膝とは、一般的に大腿骨軸と下腿骨軸のなす角度で測定されることが多い。
この角度が正常0度~5度とされているので、このなす角度が膝裏側が凸になった角度が、6度以上になった場合を反張膝と定義していいかと思います。(上画像)

ある大学生を対象とした調査では、54名中67%の女子大学生に6度以上の反張膝がみられた。(*1)大学生で70%近くがこの症状になっているという現状を考えると、反張膝になっても当初は痛みがないことが多いのでそのまま放置している方が多いからなのだと思われる。

考えられる原因は?

根本的には立ち方や歩き方にあると思います。今回は、立ち方について考察してみます。
以下二つの画像は女性に多い立ち方だと思いますが、これはどれもが筋力を使わないで楽に立っています。何を使っているかというと靭帯や関節の張りです。

この二つの立ち方は同じ種類だと思います。上の内股気味に立っているのは、10代の日本人女性に多い立ち方だと思います。足の外側の筋膜組織や骨のしなりで立っています。(スネ張膝)そして下の立ち方が膝を内側に張って関節を過伸展させて立っています。(反張膝)この二つの立ち方に共通していることが、筋肉をできるだけ使わないで立つことができるのです。

対処法

先天的な問題を除けば、後天的に反張膝になる原因は、地面を蹴って正しく歩けていないから膝関節の屈筋群が使われていないことが考えられます。(筋収縮・伸張が起こらない)
その代表的な筋群では、腓腹筋、ひらめ筋、膝窩筋です。(膝窩筋の影響による『むくみ』に関して、以前の反張膝記事を参照してください)

施術例

反張膝は治らないと思われている方が多いのですが、後天性な機能障害であれば、足関節から膝関節、そして股関節のアライメントを整え、関節の連鎖を揃えること、そして、これら周辺の筋群の強化やリリースを行うことにより改善するケースも少なくありません。

上画像 反張膝施術前

上画像 反張膝施術後

反張膝は、早期の施術が効果的です。はじめは痛みがないことが多いものです。気になる方は是非お早めにご相談くださいませ。

文責:木津直昭

出典:
1) 国際医療福祉大学保健学部理学療法学科
女子大学生の下肢アライメント  ̶ 反張膝傾向について ̶

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